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コアラ 白血病ウイルス豪で拡大

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全国の動物園で飼育されているコアラが、白血病などを起こすウイルスに感染しているかどうかの調査に、日本動物園水族館協会が乗り出すことになった。コアラの故郷の豪州では、北東部でこのウイルス感染が広がっている。日本国内のコアラの大半は豪州北東部生まれかその子孫で、96年以降は死亡数が出生数を上回っており、ウイルス感染が影響している可能性があるという。
 コアラは、国際自然保護連合(IUCN)から絶滅の恐れがあるとされている有袋類で、豪州の東部に生息している。
 日本では、84年に豪州から初めてコアラが贈られ、飼育が始まった。昨年末現在で、東京都多摩動物園(日野市)や横浜市立金沢動物園など全国9動物園に計63頭がいる。うち53頭が豪州北東部生まれのコアラとその子孫だ。
 調査では、国内のすべてのコアラの血液を採取し、年内にも分析結果をまとめる。北東部出身のコアラを飼育している神戸市王子動物園では、8頭(うち3頭は既に死亡)の血液を昨年調べたが、すべて感染していた。
 感染が問題になっているのは、レトロウイルスと呼ばれるタイプのウイルスで、自らの遺伝子を宿主の染色体に組み込む働きを持つ。
 コアラのウイルスは人には感染しないが、コアラでは、リンパ性白血病や免疫力の低下による感染症発症の原因になる。特に豪州北東部のコアラは、大半がウイルスに感染していることが分かっている。しかも、ウイルスはコアラの生殖細胞にも入り込んでおり、親から子へと伝わっている。
 野生コアラの寿命は10年程度とされる。ウイルス感染がコアラの寿命をどれだけ縮めているかはよく分かっていないが、日本国内のコアラは豪州のコアラより寿命が短い傾向にあるという。
 調査を担当する京都大ウイルス研究所の宮沢孝幸准教授は「国内のコアラも大半が感染しているだろう。調査結果を踏まえ、繁殖の際の個体の組み合わせを考えれば、病気で死ぬコアラを減らせるかもしれない。将来の遺伝子治療にも役立つはずだ」と話している。



by imasu6 | 2007-08-09 18:39 | ブチブチ

なんてことない、ダラダラ綴り
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