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吾輩は亀である

水を吹き付けて狩りをするイルカ

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公衆の面前でツバを飛ばすことは、オーストラリア・カワゴンドウの社会では不作法ではない。むしろ、期待されている。

 希少な海洋哺乳類であるオーストラリア・カワゴンドウは群れで狩りをする。その際、魚を水面まで追い詰め、とどめに水を吹き付ける。非営利団体(NPO)の世界自然保護基金(WWF)が最近、発見した。

 オーストラリア・カワゴンドウは“ずんぐりした”イルカとも呼ばれる通り、体長2メートルで非常に短い背ビレを持つ。ただし、メロンのような頭やクチバシのない横顔の方が特徴的かもしれない。独自の社会を形成し、6頭以上の群れで暮らしている。

 共同で狩りをするイルカは、知られている限りでは2種類しかいない。その1種であるオーストラリア・カワゴンドウは、口から勢いよく水を吹き出し、仲間の方に魚を追い詰める。

「これは極めて珍しい行動だ。同じことをするのが確認されているのは同じカワゴンドウ属のカワゴンドウ(イラワジイルカ)しかいない。このテクニックは奇妙ともいえる。空中に向かって高く水を飛ばす個体もあれば、水面に沿って真っすぐ飛ばす場合もある。非常に興味深い行動だが、まだ生態がほとんど解明されていないため、行動の詳細は正確にはわからない」と、WWFオーストラリアで海洋と沿岸を担当するリディア・ギブソン氏は説明する。

 オーストラリア・カワゴンドウとカワゴンドウはもともと、同一種と考えられていた。2005年、オーストラリア・カワゴンドウは別の種で、オーストラリア北部の川やその河口、沿岸に自生するマングローブ林などに生息することが判明した。

 オーストラリア・カワゴンドウは沿岸の狭い範囲に暮らしているとみられる。そのため、河口に分布するマングローブ林の生態系を脅かす汚染や沿岸の開発などの影響も同時に受けやすいかもしれないと、ギブソン氏は指摘する。

「彼らの存在は、生態系が健全である印だ。今回の発見が、謎の多いこのイルカのライフスタイルについて理解を深め、その生息地を保護するためのより良い決断を下す重要なチャンスになる。沿岸の生態系を守るため、できることをしなければならない」と、同氏は締めくくった。



by imasu6 | 2009-04-23 13:42 | 絶滅危惧種

なんてことない、ダラダラ綴り
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